Floor Plan of the Special Exhibition:“History of ICU through Its Buildings”
2013.9.10〜11.15

スティール先生


スティール先生

ICU60週年記念教授 スティール先生
思い入れのある場所は?本館」

196768年の激しい学生運動の時代に非常に大変な思いをしたり、
おいしい牛乳や好みでなかったくじらステーキなどの安くてまずい食事をとったりした前の食堂の思い出や、
綺麗だと聞いていた日本のイメージを大きく変えたカナダハウスでのゴミばっかりで汚くて寒い生活の思い出など、
思い入れのある建物はいろいろありますけれど(その中でも)多分本館。
その当時は、本館の一階は日本語の教室の
Language Laboratoryがあったし、二階も今の本部棟のオフィスや、先生方の研究室もあり、
元々の本館は
ICUの全て!
図書館も
NSLaboratoryも本館。
(年を経るにつれて)本館の外(の建物)は綺麗になったけど、中は私が当時(
OYRとして)授業を受けていた約半世紀前からあまり変わらないよ。
いま私が教えている、あるいはこの大学に来てから
30年経っているけれど、あんまり変わってないです。
いい意味でも悪い意味でもありますけど(笑)東八道路ができたり、学内の道路ができたり交通等はいろいろ変わったけれど、
本館は昔と変わらず懐かしくて思い入れあるね。というより毎日使っているし。自分は半世紀前に学生としてここに座った。
今はもう年寄りで(笑)、教員で教える側として使っている。


いまのICUのおすすめの場所は?電柱!」

 今はやってないけれど以前『自転車と社会の歴史』を教えてました。自転車から世界、景色を見ること!
歩きながら、または電車、車から景色を見るのと、自転車のサドルから見るのとではかなり視点が違うことを伝えるために、
Projectとして自転車に乗りながら何が見えるのかExplore the campus or explore the local area by bicycle and tell me what you seeというものをしてました
そして特に
See if you can find the wooden telephone poleと。誰も「ないない」って。(場所の詳細は)教えなかった。探してごらん、って(笑)だから学生はかなり探したね。
毎日の生活の中で普段見えないものが、ちょっとだけ
Explorationするとね、「ああこれもある、これもある」ってね、普段の生活は早くまっすぐに行ってほとんど横を見ないから、
もうちょっと日常でいろんなことを観察、発見してくださいって。ゆっくり行って、好奇心を持ってちょっと調べてくださいってね(笑)そして何人か、木の電柱を発見しましたね。
今の日本のほとんどセメントで出来ている。欧米のほうはかなり木のままですがね。大都市の中ではそうでもないかもしれないけれど、だいたいはね、でも日本は殆ど無い。
ICUにはグローバルハウスの側やエネオス門のあたりに何本かあります。大きな電柱の上には、「昭和28年」と書いてある。つまり、1953年、ICUが出来た年です。
だから、
ICUSaving Honkanできなければ、せめて電柱を!保存したいですよ!(笑)あれも歴史の証言の一つですね。いつの間にか残っているやつを誰かが切って、
セメントのにしたら嫌なので、あまり大きな声で教えてない!(笑)でも、これもあんまりめだたないけれど
ICUHeritageの一つですね。本当、探索、大切よ。
Exploration is Liberal Arts! Searching and finding out. 普段はWe dont looking aroundだからね。

これからどうしていくか? –本館取り壊しに関して–

もちろん私は、歴史家として歴史を保存したいです。もちろん、耐震性がダメだったらあまり大きな声で文句は言いませんけれども。
しかしあの建物が、日本史を学び始めた当時19歳の私は、中島飛行機とか戦争と関係のある建物だったと知らなかった。もちろん今はよく知っているよ!(笑)
あの建物を歴史の証言の一つですね。着工が1941128日の真珠湾の日、そしてあの建物が唯一の軍用機の研究所でした。
日本でアメリカのB29ようなLong Distance Bombを研究し、計画をやっているところで、でもそういうようなことは、教科書にはそれほど詳しく書かれない日本の歴史、近代、悲惨の歴史の中の第二次世界大戦ですね。
何故日本とアメリカ、日本と中国が戦争したかということを学生に非常に聞かれて、そして説明しながら、出発点としては「今みなさんが座っている建物」の話をしたらかなり(学生の)好奇心が溢れてくる。
やっぱり、我々の学校、あるいは座っているところが直接的に戦争と関係があるということを知ると態度が変わってくる。

  本館は2011年の10月に70周年を迎えました。取り壊すのはもったいないと思いますね。ICUのシンボルだから!
外だけ残して中にもっと徹底的に直すとか、1914年のままに建て直した東京のシンボルの東京駅みたいにね。
スカイツリーと煉瓦の建物は(見た目のバランスが)少しおかしいかもしれないけど、歴史的には意味があるですね。
だからICUが全部新しい建物ばっかりになるともったいない気がしますし、経済的にも、特にあれが戦争に関係のある建物であることは重要だし、歴史家としてそれを利用できる。
学生に「この建物の意味わかりますか」とかね。だから、あれなくなると。アメリカのリベラル・アーツ・カレッジは150年前に出来た古い建物がそのまま残っているけれど、
中身は非常に近代的にリフォームされていますね。もちろんそれは、壊して新しい建物を作るよりも高いかもしれないよ。だからああいうようなSymbolic Valueは必要かどうか。
でも、耐震性が大切、学生の安全が第一だから、もちろん。それは議論になりませんからね。そして70年以上前の建物ですから弱いところがだんだん出てくるはずですから、難しい選択ですね。
ICU
の環境宣言のなかにもICUHeritage、歴史も残したいと書いてましたしね

どのように変わったのか、伝えたい昔の情景

そして私もう一つOYR50年前の時と今の比較として建物じゃなくて木。木!例えばちょうど本館の前に梅の木が埋めたばかりで小さかったのですけれど、いまは大きく立派になった。
他にも、桜の木はICUの一期生が苗を体育の授業で植えたですけれども、樹齢60年位だからどんどん弱くなったでしょ?50年前の桜の木はまだ小さかったのを覚えています。
あとはね、赤松。赤松がすばらしい、いまのICUキャンパスには殆ど残ってない。あちこち一応あるけれど、その当時はあの東洋的な、なんかこう、直線的でないそういうような松の木はたくさんあった。
でも、マツクイムシのせいで殆どなくなった。カナダハウスを退寮するときに、私がいた部屋に入ってくる新しい学生に向けてメッセージを残したです。
Remember to look at the shape of the trees.」木の形よくよく注目してくださいとね。その当時の私は松の木の形が非常に珍しくて、注目してましたね
でも、だんだん減ってしまって、残念ですね。懐かしい。

2014/2/27 安孫子

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